ANAファーストクラス体験 ~A380「FLYING HONU」でハワイへ~

2019年5月、ANAがホノルル線に初めて導入した、世界最大の旅客機エアバスA380型機「FLYING HONU」。その就航時に、「ANAで初めてホノルル路線にファーストクラスが登場!」という広告が私のもとにも届きました。

アメリカの航空会社ではあまり見かけないサービスですし、私はANAやユナイテッド航空などが加盟する航空連合「スターアライアンス」の会員。普段からユナイテッドでマイルを貯めています。ユナイテッドはマイルの有効期限がないのに対し、ANAは3年で失効してしまうので、なかなか使う機会がありませんが、このようなANAの新しい取り組みには自然と目がいきます。

ANAサイトより(スター アライアンス加盟航空会社(2024年9月現在))

 

ちょうどカウアイ島への旅行を計画していたので、成田発のANA便を選びました。A380は機体が大きすぎて羽田には着陸できないため、行きは成田、帰りは羽田という旅程に決め、行きの便のみマイルを使ってアップグレードを申し込んでみたのです。ようやく「アップグレードが確定しました」との知らせを受けたのは、搭乗する金曜の夜。ずいぶん長くファーストクラスには乗っていなかったので、久しぶりに心が躍るような気持ちになりました。

空港では、ANAのファーストクラス専用チェックインルームに案内され、手荷物検査も専用レーンでスムーズに。1週間前に出張で羽田を利用したときと比べて、成田空港はとても静かでした。

ただ、ラウンジは少し期待外れ。ビジネスクラスラウンジとほとんど同じ造りで、利用客が少ないこと以外に特別感はなく……。
機内食をじっくり味わいたかったので、ラウンジではあえて何も食べずに搭乗に備えました。

搭乗時には、ダイヤモンドクラスの方々と一緒の列に並べるのがちょっと楽しくて。
ユナイテッドでは私もほぼ同等の扱いを受けていますが、いつも「その次」なのが少し悔しかったのです。

ファーストクラスとビジネスクラスは2階、エコノミーは1階とのこと。
747時代は、機内の階段を上るのが嫌で1階のビジネスクラスを選んでいましたが、今回は2階に専用の乗客入口があり、階段なしでスムーズに搭乗できました。

私の席は1A。扉付きの完全なプライベート空間で、ジャケットをかけられるクローゼットや小物用の収納スペースも豊富。モニターはまるで大きなリビングルームに置くテレビのような大画面で、シートは完全にフルフラットになります。

キャビンアテンダントの方が、マットレスや寝具をセットしてくださり、パジャマまでご用意いただいたのですが……着替える勇気が出ず、結局そのまま服で就寝。今思えば、せっかくなので着てみればよかったです。

それでもベッドのような心地よさで、ぐっすり眠れました。
トイレもビジネスクラスより2回りほど広くて、ゆったりと使えます。

お食事は、「ミシュラン星付きレストラン」というわけにはいきませんが、機内食としては上々。
私はぐっすり眠りすぎて、映画「Bee Hive(ビー・ハイブ)」も観ず、朝食も取らずに到着してしまいました。

このA380は、ホノルル便のほか、サンフランシスコやシカゴにも就航しているそうです。
ファーストクラスの正規運賃はビジネスクラスの約2倍と聞きますが、もしマイルをお持ちでしたら、ぜひ一度、ANAのファーストクラスを体験してみてください。空の旅が、少し特別な体験になり新しい世界を広げてくれるはずです。


 

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