MRi:ホルモン治療の新たな章へ

私はMRiを正式に設立する以前から、日本のお医者さま方が患者さまに効果的なホルモン療法を届けられるよう、あらゆる困難を乗り越えながら支援を続けてきました。
そしてMRi設立後25年以上にわたり、日本のドクターに向けて、ホルモン薬の輸入と安全な使用に関するサポートと研修を行ってきました。
2024年の終わり、長年パートナー関係を築いてきたオーストラリアの調剤薬局が製造を終了するという大きな転機を迎えました。
この事態を受け、私たちは急遽マレーシアの薬局への移行を決断。最終的な契約に至る前に、私自身が現地を訪れ、新しい施設を直接確認し、すべての工程が最高水準の安全性と品質基準を満たしていることを確かめました。
新たなパートナーである ALS Pharma は、マレーシアの若い夫妻、ステファニーとアンドリューによって設立された薬局です。
彼らはステファニーの父親から事業を引き継ぎ、現在はホルモン療法の第一人者である Dr. Neal Rouzier が取締役として加わっています。
ALS Pharma は患者さまの安全を最優先に、米国薬局方(USP)規格の高品質な医薬品原料のみを使用することに強いこだわりを持っています。今年初め、私はALS Pharmaからご招待いただき、彼らの米国原料サプライヤーである PCCA がテキサス州ヒューストンで開催したコンパウンディング(原料等を組み合わせ、新しい機能を持つ成分や製品を作り出す技術)・カンファレンスに出席しました。

原料がどのように調達・検査されているのかを自分の目で確認することが重要だと感じたからです。
この3日間は非常に有意義な経験となり、MRiが提携しているドクターが世界最高水準のホルモン療法を提供できるという確信を得ました。
私は製造施設を見学し、検査工程を観察し、一つ一つの調剤製品に注がれる丁寧な手仕事を目の当たりにしました。
それらは単なる「薬」を超えて、患者さま一人一人のために精密さと真心を込めて作られた特別なものです。


ALS Pharmaと協働できることを誇りに思うとともに、日本に世界水準のホルモン治療を提供できることに大きな自信を持っています。
ヒューストンでの最後の日、満足感と新たなインスピレーションを胸に講義に出席しました。
その講義が私にまた新たなビジョンを与えてくれ、「慢性疾患や早期老化の予防を目指す」という私の生涯の使命と深く結びついた新しい分野の学びを始めるきっかけとなりました。

イノベーションに触発されるたびに心が躍ります。それを日本に持ち帰り、形にできることが何より嬉しいのです。
ワクワクするような未来が、まだこの先に続いています。また皆さまにお話できることを楽しみにしております。今後もMRiがお届けする革新の製品やサービスにご期待ください。

 

 

 

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