お茶のお稽古で学んだこと
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台風が近づくかもしれないという空模様のなか、毎週Instagram LIVEで撮影をしてくれているMikiさんと私は、茶道のレッスンが始まるわずか5分前、午後4時25分に到着しました。玄関では、淡いラベンダー色の夏着物に黒い帯を合わせた美しい装いで、石川恭子先生が迎えてくださいました。

浴衣や着物を着るのは日本舞踊のお稽古の時だけなので、私はミディ丈のワンピースで伺いましたが、先生への敬意を込めてアクセサリーは身につけず、白い靴下を持参して玄関で履き替えました。
茶室はとてもモダンでありながら、どこか伝統を感じさせる空間でした。畳の部分は三畳半ほどで、その後ろに小さな腰掛けのスペースがあり、全体でも四畳ほどのこぢんまりとしたお部屋です。正座は小さな椅子を使えば大丈夫かしら、と思っていたのですが……それでも私にはなかなか大変でした。

まず先生から、ご自身が学ばれている裏千家の茶道について、簡単にお話を伺いました。そして床の間に掛けられた掛け軸や、その季節のために選ばれた特別な花についても教えていただきました。茶道のための「茶花」を扱っている数少ないお花屋さんから用意されたものだそうです。


茶室に入った瞬間から、不思議なほど心が静かになっていくのを感じました。
茶道の場に伺うのは本当に久しぶりでした。そして、ふと思い出したのです。お茶を点てる側だけでなく、いただく側にも役割があるということを。
お茶をいただくときの作法、感謝の気持ちの表し方、茶碗を拝見すること、そして、自分のためにすべてを整えてくださった方への敬意。今回は正式なお茶会ではなく「お稽古」でしたので、ひとつひとつ教えていただきながら体験することができました。

実は私も、日本に来たばかりの頃に茶道を習ったことがあります。けれど、一つ一つの所作にこれほど細やかな意味が込められていたことを、すっかり忘れていました。茶道には、何となく行われていることがひとつもありません。
茶碗を置く位置
道具の位置
手の動き
茶碗の回し方
どんなに小さな所作にも意味があり、目的があります。そして、その一つ一つがとても正確なのです。小さな茶室の中で、丁寧に考えられた所作が重なり合い、驚くほど静かで美しい空気をつくり出していました。
これからも私は抹茶を楽しみたいですし、できれば時々、お稽古にも伺いたいと思っています。でも今の私は、ほかにもいろいろなことを学んでいる最中なので、もうひとつ本格的なお稽古事を増やすのはさすがに難しそうです。また、茶道は決して中途半端な気持ちで向き合えるものではないと改めて感じました。
石川先生は幼い頃から茶道に親しみ、その精神や伝統から40年以上にわたり影響を受けてこられました。そして、この美しい日本文化を、本来の意義を大切にしながら未来へつないでいくことに、人生の大切な時間を注いでいらっしゃいます。
今回のお稽古を終えて、私は気づきました。毎朝いただいている一杯の抹茶は、ただ抹茶を味わうだけのものではなかったのだと。
ひとつの小さなお茶碗の向こうには、ひとつの大きな世界があります。
おもてなし
敬意
鍛錬
美しさ
そして、感謝
私はこれから先、本当の意味での「茶道を学ぶ人」にはならないかもしれません。でも茶道が私たちに教えてくれることを、もっと深く学んでいくことはできると思います。
そして、石川先生のことを、私にできる形でこれからも応援していきたいと思っています。この美しい文化の魅力を一人でも多くの方に知っていただき、先生が大切に守り続けてこられた茶道の世界に興味を持っていただくこと。私にできることが、その力になることだけだったとしても。








