癒やしの温泉と、新しい命に出会った鹿児島の旅

ジェーン・アイルデールの長年のパートナーである株式会社アルファインの坂元みどりさんと、鹿児島で素晴らしい2日間を過ごしました。
これまでにもアルファインのイベントのために鹿児島を訪れる機会は何度もありましたが、いつも空港から美しい城山ホテルへ行き、そこでイベントを行い、そのまま慌ただしく帰るという流れでした。
人々との出会いやイベントそのものはいつも楽しんでいましたが、鹿児島そのものをゆっくり体験する機会はほとんどありませんでした。
今回は、坂元さんのお誕生日をお祝いするという目的もあり(実際には少し遅れてしまいましたが)、以前からお誘いいただいていた霧島・妙見温泉郷に佇む創業明治12年の老舗旅館「おりはし旅館」を訪ねることにしました。自然に囲まれた、癒やしの湯で知られる宿です。
これは本当にぴったりのタイミングでした。
妙見温泉にはとても興味深い歴史があります。
1877年の西南戦争の際、負傷した薩摩軍の兵士たちがこの温泉に浸かり傷を癒やしたと言われているのです。やがて、この湯が傷の回復を助けるという評判が広まり、「キズ湯(効能:切り傷・皮膚病)」として知られるようになりました。
最近のタクシー事故のあと、まだ肩に痛みが残っていた私にとって、この話はなんとも運命的に感じられました。
鹿児島に到着して間もなく、私たちは霧島神宮を訪れました。日本でも特に重要な神社のひとつです。
伝説によれば、ここは天照大御神の孫であるニニギノミコトを祀る神社で、伊勢神宮に次ぐほど歴史的に尊ばれている神社なのだそうです。



この日はとても良い天気で、しかも驚くほど静かでした。訪れている人はほとんどいません。
多くの古い神社と同じように、長い階段を上った先に境内があります。
ゆっくりと階段を上り、本殿へ向かうと、坂元さんが特別なご祈祷を受けてみてはどうかと提案してくださいました。
会社のために祈るのに、タイミングを選ぶ必要はありません。私はすぐに「ぜひ」と答えました。
午後1時のご祈祷には、参加者は私たち2人だけ。
神職の方が唱える祝詞はとても古い日本語で、坂元さんですら完全には理解できないほどでしたが、その中で私の会社の名前 ― MRi ― がはっきりと聞こえた瞬間があり、それだけでとても意味深く感じられました。
その後、私たちは祝福を受け、神様へお供えをする作法を教えていただきました。
静かで、精神的で、忘れがたい体験でした。
旅館に到着すると客室にはそれぞれ専用の露天風呂があり、湯気の立つミネラル豊かな温泉に静かに浸かりながら周囲の自然を眺めていると、心からリラックスすることができました。体から少しずつ緊張が抜けていくのを感じるようでした。
その夜の夕食は旅館のレストランの個室で、まるで 貴賓を迎えるかのようなおもてなし を受けました。
鹿児島の海の恵みと、周囲の山や川の食文化が美しく融合した素晴らしいお料理。



その夜、再び妙見温泉にゆっくり浸かると、肩の痛みが少しずつ和らいでいくのを感じました。
翌日は、全く違う種類の喜びが待っていました。
坂元さんの生後7か月のお孫さんに会いに行ったのです。
前回会ったのはまだ3か月のとき。たった数か月で、すっかり小さな探検家に成長し、
はいはいをしたり、よじ登ったり、動くものを何でも追いかけたり。
彼についていくのは、ちょっとした運動です。
そのあと、友人のYumiにも会いに行きました。なんと1か月前に双子の男の子を出産したばかり。

あまりにも早すぎる訪問にならないか少し心配でしたが、タイミングが合い、行くことができて本当に良かったと思います。
あんなに小さな赤ちゃんを抱く感覚は、言葉ではなかなか表せません。
小さな手、小さな足、そして柔らかな動き。新しい命というものが、どれほど奇跡的なものかを思い出させてくれました。
そしてもちろん、一人が泣き出すと、すぐにもう一人も続きます。
私たちの滞在はほんの30分ほど。赤ちゃんを抱いていたのも5分ほど。
それでも帰るころには、すっかり疲れていました。
そして、心から幸せな気持ちでした。


その日の帰り道、坂元さんは静かな田舎道を車で走り、地域でも有数のお茶の生産者のもとへ案内してくださいました。鹿児島はお茶の文化でも知られており、とくに抹茶や煎茶が有名です。
その風景の中にいると、まるで時間の流れがゆっくりになったように感じました。
こういう旅をすると、ビジネスとは単に商品を売ることだけではないのだと改めて感じます。
ビジネスの本当の価値は、人との関係の中にあります。
長年の仕事を通して育まれる友情。
会議やプレゼンテーションの外で共有する時間。
そして、そのすべてを意味のあるものにしてくれる、人と人とのつながりです。
鹿児島での2日間で、私は
癒やしの湯、古来の祈り、そして新しい命の奇跡に出会いました。
時には旅を共にしてくれる人たちの存在に感謝する時間を持つことこそが、ビジネスにとって最も大切なことなのかもしれません。









