毎朝の抹茶習慣
ここ数年の習慣として、毎朝一日の始まりに私は抹茶を2杯いただきます。習慣が始まったきっかけは覚えていませんが、旅に出るときもお椀と茶杓、茶筅は必ず持っていきます。時には湯沸かし器まで持参します。ただ、柄杓は持ち運びが難しいですね。いつも途中で壊れてしまいます。
先日、名古屋と大阪に行った時は、抹茶を飲める場所が簡単に見つかると思い、いつもの道具を持って行かなかったので、2日間抹茶なしで過ごすことになってしまいました。
私が初めて日本に来たとき、日本文化の講義を一か月間受講しました。そのコースでは、茶道や書道、武道(合気道)や能の仕舞を毎日学びました。これらの文化は哲学や動きの面で共通点が多いですね。後に私は弓道にも興味を持ち10年間学びましたが、三段までしか取れませんでした。
正式なお稽古はもう受けていませんが、道具を使って抹茶を点てることは今でも欠かしません。インスタント抹茶やあらかじめ混ざったものは飲まないので、毎月虎屋にお願いして抹茶の缶を5つ送ってもらっています。
健康のために飲んでいるわけではなく、コーヒーや他のお茶の代わりに、ただ朝の一杯として抹茶を楽しんでいます。
抹茶のお供に和菓子は欠かせませんが、私がよく行くのは南青山で1935年創業の「菓匠 菊屋」。このお店は一子相伝で、骨董通りの店舗のみ。暖簾分けなどは一切行っていないそうです。以前はこのお店の近くに住んでいたので、愛犬のアインシュタインと散歩する途中に立ち寄るのが日課でした。戦後からのレトロな古民家の1階にあったのですが、2021年1月12日より同じ土地に菊屋BLDGというビルが建ち、そのビルの最上階の9階に移りました。それでも、店内の雰囲気は昔のままです。
旧店舗 - 菓匠 菊家公式サイトより
新店舗(ビル) - 菓匠 菊家公式サイトより
このお店の3代にわたって、私は利用させていただいています。現在3代目の息子さんたちが和菓子の技を学んでいるそうです。
抹茶の時間を楽しむには、茶道具も重要です。私の友人でありビジネスパートナーでもある坂元みどりさんは、いつも素敵な茶道具を贈ってくださいます。今年は、20周年記念にいただいた茶碗と同じ作家による茶入を送ってくれました。白とオフホワイトの茶碗は、坂元さん曰く「天皇陛下の茶碗」だそうです。坂元さん、本当にありがとうございます。
私は茶碗を集めるのが大好きです。高価なものもありますが、京都で見つけた500円の椿の茶碗のように、安価なものもあります。ただ、新しいものをあまり買いすぎないように気をつけ、お茶の時間をリフレッシュするために時々買うようにしています。
抹茶や緑茶にはたくさんの健康効果があると言われていますが、私はその準備過程自体が好きなのです。毎朝の精神的な儀式のようなものですね。