なぜ私は25年経った今もホルモン療法を信じているのか

来週開催される「ナチュラルホルモン総合補充療法」のセミナーに向けて準備をしていたとき、約20年前に書いた講演原稿を見つけました。

読み返しているうちにたくさんの思い出がよみがえり、私がなぜこの道を歩み始めたのか、その原点を思い出しました。

25年以上前のことですが私は表参道の松倉クリニックで、美容医療の最先端について日々研究していました。

数年経った頃、ある一つの疑問がずっと心から離れなくなりました。

見た目を10歳若返らせることができても、本人が「疲れている」「元気が出ない」「健康とは言えない」と感じているのなら、意味があるのだろうか。

この問いが、私の人生を大きく変えました。

私は、多くの人が「若返りの泉」と呼ぶものを世界中に探し求めるようになりました。

そしてたどり着いたのは「老化を解決する唯一の答えなど存在しない」ということでした。

しかしそれと同時に確信したのは、健康に年齢を重ね、人生の質(QOL)を維持するための大切な鍵の一つは、ホルモンバランスにあるということでした。

2003年、私は「ナチュラルホルモン総合補充療法」を日本に広めたいという想いから、MRiを設立しました。

しかし、皮肉なことに、その年はWomen's Health Initiative(WHI)研究が世界中の医療界に大きな衝撃を与えた年でもありました。

突然、多くの医師が「ホルモンはがんや心臓病を引き起こす」という考えを持つようになり、日本でもホルモン療法について話し合おうとする医師はほとんどいなくなってしまいました。

ほとんどの人は、その時点で諦めていたかもしれません。

でも、私は諦めませんでした。

あの頃も、そして今も変わらず信じていることがあります。

それは適切なタイミングで開始し、適切な管理のもと、一人一人に合わせて行われるホルモン療法であれば、より健やかに年齢を重ね、より良い人生の質を維持するための大きな助けになり得るということです。

現在では、ホルモン療法を取り巻く状況は大きく変わりました。

合成ホルモンとバイオアイデンティカルホルモンの違いについても、多くのことが理解されるようになり、健康的なエイジングとは、単に症状を改善することだけではないという考え方も広まってきています。

それは、私たちの活力、骨、筋肉、心、そして自立した生活を守ることでもあるのです。

私自身も、20年以上にわたってホルモン療法を続けています。

そのおかげで、大好きな仕事を続け、世界中を旅し、新しい夢に挑戦し、そして今も変わらず、この使命に情熱を持ち続けることができています。

この分野に携わって25年以上が経った今、私の信念は以前にも増して強くなっています。

ホルモン療法とは、永遠の若さを追い求めるためのものではありません。

人生をできるだけ長く、健康に、活動的に、そして自分らしく生き続けるためのものなのです。

だからこそ、25年以上経った今も、私は変わらずこのホルモン療法を信じ続けています。

 

 

 

この記事を書いた人
リッキー二宮

リッキー二宮

Medical Research International(MRi)代表
ジェーン・アイルデールやリバイタラッシュ、ナチュラルホルモン総合補充療法など、米国をはじめ世界中の最先端の美容医療を日本に紹介。
日系3世。オレゴン州ポートランドに生まれ育ち、ハーバード大学教育学部大学院卒業後に日本へ移住。教育テレビ番組制作、アメリカ合衆国下院での仕事、国際ビジネスなど海外への広い視野と経験が高い評価を得て、TVドキュメンタリーや映画の脚本・制作、プロデューサー、ライターとして幅広く活躍。2003年にMRiを設立し、世界中の最先端の美容・予防医学・代替医療のコンサルティングに関わり、世界各国で美しさの進化に貢献している。

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